小児の1歯反対咬合
よく見られる状態です。永久前歯が1本だけ反対になっている状態です。
このまま放置すると、反対になっている下の前歯が押し出され、歯肉が下がり、歯の根が見えてくることがあります。
無理な力がかかった状態です。早めに改善することが必要になります。
よく見られる状態です。永久前歯が1本だけ反対になっている状態です。
このまま放置すると、反対になっている下の前歯が押し出され、歯肉が下がり、歯の根が見えてくることがあります。
無理な力がかかった状態です。早めに改善することが必要になります。
前歯では、上の歯が2~3mm下の歯をおおうようになっています。
永久歯が生えてきてからも、指しゃぶりが原因で前歯がかみ合わないお子さまがいます。
そのほかにも、舌の癖、口を開けている癖、舌の裏側のスジが短い(舌小帯付着異常)などが原因になることもあります。
前歯はものをかみ切るための歯です。開咬は意外と見つからないことがあります。歯並びが良くても次のような症状があったらかみ合わせをチェックしてみてください。食べることが遅い、くちゃくちゃ音を立てながら食べる、舌足らずな発音、いつも口をあいているなど、日常生活で見つけることができます。歯は一番最初の消化器官です。しっかりかみ切れていることが重要です。
歯並びが悪くなるのは、歯の大きさと歯が生えてくる土台となる骨(歯槽骨)の大きさの不調和によって起こります。
土台の骨(歯槽骨)を広げてあげることで、歯が生えるスペースを作ります。永久歯がそろったら、全体的にブラケットと呼ばれる歯に接着する装置できれいに並べます。歯が生えてくるタイミングで土台(歯槽骨)を広げてあげることで、治療期間は長くなりますが、永久歯を抜歯しない可能性が高くなります。
かむ力が強いお子さまによく見られます。過蓋咬合(かがいこうごう)といい、下の前歯が見えないくらいかみ合わせが深くなっています。ひどいときには下の前歯が上の歯の裏の歯肉にあたり、痛くてご飯が食べられなくなることもあります。
また、下の歯が上の歯を突き上げることで、将来的に上の歯が前に突き出ていくこともあります。
下の歯が見えるようにかみ合わせを浅くする治療を行います。
骨格的に下あごの骨が横にズレている場合、成長発育によってはさらにズレが大きくなることがあります。成長を予測することが必要です。永久歯が生えそろう手助けをしたあと、しばらくは成長発育終了を待ちます。成長発育終了後に全体的に歯並びを整え、外科手術によって下あごを側方移動します。手術は成長発育が終了するまでできません。
治療は長期になります。
かみ合わせが左右でズレています。交叉咬合といいます。放置しておくと骨格的なズレとなり、顔がゆがんできます。
乳歯列期の交叉咬合は早めに改善。永久歯交換を待ち、必要があればそのほかの治療を行っていきます。
上の歯の真ん中に隙間がある状態を正中離開(せいちゅうりかい)といいます。
上唇の裏側のスジが長くありませんか?この部分を上唇小帯(じょうしんしょうたい)といいます。
永久歯交換後も正中離開が改善されないようでしたら、上唇小帯付着異常と考えられます。上唇小帯を延長することで改善する可能性があります。
下あごの骨があまりにも大きく、矯正治療だけでは改善が難しいと判断されたケースです。
成長発育が終わり、大人になってから下あごの骨を外科的に後方に移動する手術を行います。
いわゆる出っ歯の状態です。上の前歯が前に傾斜しながら出っ張っています。そのため、口を閉じようとしても歯が見えてしまいます。また、笑ったときにも歯が非常に目立ちます。小学生の頃が一番なりやすい時期です。
上のあごの成長発育をコントロールすることで改善します。また、歯の傾斜もあわせて改善します。
歯が気になって笑わなくなるお子さまもいます。歯並びが原因で非社交的になるのもこの頃です。
歯のことなど気にせず、目一杯の笑顔が出せるようにしたいと思います。
小学校高学年で来院。まだまだ成長発育が見込めるため、上のあごの成長を抑え、下あごの成長を利用し、永久歯を抜かないで治療することになったケース。レントゲンによる成長発育の分析で、下あごの骨が成長しやすいパターンを持つお子さまの場合、このくらいの状態でも抜歯なしで治療ができることがあります。お子さまにかなり協力していただくことが出てきます。指示に従っていただければ、改善することができます。ただ、時間がかなりかかります。